通販の販促担当者を育成するうえで、多くの企業が最初に取り組むのは「広告運用の習得」です。媒体の基礎、入札戦略、クリエイティブの改善など、確かに必要なスキルは多いのですが、ただ広告だけを学んでも担当者は自走ができるようになりません。なぜなら、真の成果は「顧客理解」を起点にした発想や判断によって生まれるからです。今回は広告だけでは育たない顧客理解が必要な販促担当の育成についてお伝えいたします。お時間ある際にぜひお読みくださいませ。

通販ビジネスの本質は、広告費を投下して顧客を獲得するだけではなく、長く買い続けていただく関係づくりにあります。そのためには、顧客がどんな課題を抱え、何に共感し、どんな心理プロセスを経て購入に至るのか、いわば「物語~ストーリー~」を理解する必要があります。広告運用の知識は、その物語をより多くの人に広げるための手段に過ぎません。
育成の第一歩として効果的なのは、既存顧客の声に触れることです。レビューを読み込む、問い合わせ内容をチェックする、解約理由を整理する。この体験は「広告で集客すること」と「必要とされる理由」を自然に結びつけてくれます。担当者が数字だけでなく背景を理解することで、KPIの見方も変わり、施策設計が一段深くなります。
例えば、広告反応が良くても解約率が高い場合、「どんな顧客が集まっているのか?」という視点が必要になります。ここで顧客属性、購入動機、初回体験の質へと議論が進み、キャンペーン改善やCRM施策へ自然に視野が広がります。顧客理解は広告の「次の一手」を生み出す原動力になるものです。
さらに、販促担当者は必ずしも最初から高度な分析力や文章力を持っている必要はありません。まずは「顧客の気持ちに寄り添う」姿勢を育て、その上に技術を積み重ねることで、成長スピードはむしろ加速します。スキル重視から、理解重視へ。順番を変えるだけで、担当者は驚くほど伸びていきます。
広告がますます高度化する時代だからこそ、育成の原点に立ち返る価値があります。顧客ストーリーから始まる育成は、単なる作業担当者ではなく、利益を生み出す「パートナー」へと成長させてくれます。通販企業が長期的に強くなるために、今こそ「顧客理解」を育成の中心に据えてみてください。自社の人材育成の状況はいかがでしょうか。まずは一度チェックしてみてください。何か見えてくることがあるかもしれません。
ダイレクト・ラボでは通販全体の再構築支援、既存通販のCRMリフレーミング、リブランディング、コンサルティング、商品開発、ECの立ち上げ、SNS運用、通販広告・販促の企画~デザイン制作など幅広く行っております。初回ご相談は無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
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ダイレクトマーケティングプランナー 石井 孝典







