2025.08.05 05:56

小さな通販会社の1人3役体制のススメ

通販会社の多くが抱える悩みの一つに「人手不足」があります。特に少人数で運営されている会社ほど、ひとりひとりの役割が広がりがちで、現場は常にフル稼働。しかし、それを「非効率」と捉えるか、「成長のチャンス」と捉えるかで、会社の未来は大きく変わってきます。
今回は小さな通販会社の1人3役体制のススメについてお伝えいたします。お時間ある際にぜひお読みくださいませ。

人が少ないからこそ、「担当を分ける」より「視野を広げる」。たとえば、広告運用の担当がそのままCRM施策まで担うと、顧客データに基づいた訴求が自然と設計できるようになります。また、CS(カスタマーサポート)担当が顧客の声を拾い、商品開発にフィードバックすることで、ヒット商品の芽が現場から生まれることも。この1人3役体制は、単なる「兼任」ではありません。役割をまたぎ仕事をすることで、担当者の理解が深まり、意思決定のスピードも格段に上がります。何より、顧客の動きに対する「気づき」が高まるのが最大のメリットです。

あるクライアント企業では、CS担当が受けた問い合わせ内容をそのままCRMシナリオに反映したことで、定期継続率が大きく向上しました。CSでありCRMであり、時にはSNSの発信まで手がけるマルチロールプレイヤー。こうした柔軟な働きは、改善のスピードも早いです。もちろん、すべてをやる気だけで押し通すのはNG。業務の目的や役割を整理し、「この3役は連携が取りやすい」といったルール設計をすることが重要です。たとえば、「広告×CRM×制作」や「CS×商品企画×SNS」など、業務の接続点を意識した役割設計にすることで、本人の負荷を抑えつつ、会社全体の推進力を生み出せます。

さらに、個人のスキルアップと並行して「業務の見える化」も不可欠。属人的に広がりすぎた業務を、マニュアルや簡易ワークフローで共有しておくことで、誰が抜けても回る体制を整えていきましょう。こうした準備があって、1人3役は持続可能な仕組みへと進化していきます。

組織を拡大することが正義ではありません。少人数の強みを活かした1人3役体制は、小さな通販企業にとっての最強の武器になり得ます。求められるのは「兼任でやらされる」のではなく、「全体を見る力を育てる」という視点。そうした柔軟で自走力のあるチームづくりが、これからの通販企業の未来を形づくっていくのだと思います。自社の運用状況はいかがでしょうか。まずは一度チェックしてみてください。何か見えてくることがあるかもしれません。

ダイレクト・ラボでは通販全体の再構築支援、既存通販のCRMリフレーミング、リブランディング、コンサルティング、商品開発、ECの立ち上げ、SNS運用、通販広告・販促の企画~デザイン制作など幅広く行っております。初回ご相談は無料ですのでお気軽にお問い合わせください。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

福岡の通販広告・販促・通販コンサルティング専門の広告代理店                         株式会社ダイレクト・ラボ  

ダイレクトマーケティングプランナー 石井 孝典

https://www.directlabo.net

関連記事

通販販促におけるプランニング力の重要性
2024.05.31 12:38
通販は現在、様々なジャンルの市場の中でも最大の成長市場とされていますが、その市場の中で確固たるポジションを獲得し、長くビジネスを行っていくの…
LTVの低下と育成コストの手抜きの関係
2025.06.25 15:05
「広告では売れるけれどその後が続かない」、「定期購入の継続率が低い」といった声をよく耳にします。これは売り上げのボトルネックが新規獲得ではな…
一般ユーザーのネット通販進出と可能性
2020.07.25 08:14
今回は「一般ユーザーのネット通販進出と可能性」についてです。ニューノーマルと言われる流れが加速する中、今注目されているのが一般ユーザーが始め…
年末年始の営業のご案内
2024.12.24 10:14
本年もダイレクト・ラボをご愛顧いただき誠にありがとうございました。本年は円安やインフレ、人件費や資材費高騰など、通販企業がそれらの課題に対し…


ダイレクト・ラボでは通販会社様のCRM設計、広告企画、ブランディング
コンサルティングのサポートを行なっております。
お気軽にお問い合わせください。

pagetop