通販の現場でよく耳にする言葉があります。「この商品、すごく売れているんです」。確かに、ヒット商品を生み出せることは素晴らしいことですし、事業の推進力にもなります。ただ一方で、売れている商品がある=会社の価値が高まっているとは、必ずしも言い切れないケースも多く見てきました。このズレの正体が、「商品ブランディング」と「企業ブランディング」の違いです。今回は通販で通販におけるブランディングの観点についてをお伝えいたします。お時間ある際にぜひお読みくださいませ。

商品ブランディングの役割は明確です。「なぜこの商品なのか」「他と何が違うのか」「価格以上の価値をどう感じてもらうか」これらを言語化・視覚化し、購買の後押しをすることです。通販においては、CPO改善やLTV向上に直結する、極めて重要な取り組みです。ただし、商品ブランディングはあくまで「商品単位」の評価を高めるもの。ヒット商品が変われば、評価も一緒に移ってしまうという脆さも持っています。
一方、企業ブランディングが扱うのは、もっと長期的な価値です。「この会社は、どんな考えで事業をしているのか」「どんな姿勢でものづくりをしているのか」「この先も付き合っていけそうな会社か」こうした認識は、すぐに売上に表れなくても、確実に「信頼の貯金」として積み上がっていきます。そしてこの信頼が、企業価値の土台になります。
新商品を出したときの初速、価格改定時の受け止められ方、CRM施策の効き方。これらはすべて、企業ブランディングの影響を強く受けています。問題が起きやすいのは、「商品ブランディングだけが先行している状態」です。「商品名や世界観は覚えられているが、会社名は知られていない」「顧客は商品には満足しているが、企業への関心は薄い」「次の商品を出すたびに、毎回ゼロから説明が必要になる」この状態では、どれだけ売上を重ねても、企業としての評価はなかなか積み上がりません。
商品ブランディングと企業ブランディングは、どちらか一方を選ぶものではありません。本来は、「商品ブランディング:今、選ばれる理由をつくる」「企業ブランディング:これからも選ばれる土台をつくる」この2つを意図的に重ねて設計することが重要です。
商品コピーやCRMの語り口の中に、企業としての思想や姿勢がにじんでいるか。ブランド表現が、単なる販促表現で終わっていないか。こうした視点を持つだけでも、積み上がる価値は大きく変わってきます。
通販事業は、スピードと数字が求められる世界です。だからこそ、「今売れているか」だけでなく、「この売上は、会社に何を残しているのか」を定期的に問い直す必要が絶対にあります。売れる商品をつくる力に、企業として信頼される理由が重なったとき、通販事業は単なる販売モデルから、価値を生み続ける企業へと進化していきます。その設計こそが、これからの時代の通販経営において欠かせないテーマだと私たちは強く感じています。自社の運用状況はいかがでしょうか。まずは一度チェックしてみてください。何か見えてくることがあるかもしれません。
ダイレクト・ラボでは通販全体の再構築支援、既存通販のCRMリフレーミング、リブランディング、コンサルティング、商品開発、ECの立ち上げ、SNS運用、通販広告・販促の企画~デザイン制作など幅広く行っております。初回ご相談は無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
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