円安による様々なビジネスへの影響が出始めていますが、それは通販ビジネスも例外ではありません。今回は「円安による通販ビジネスへの影響と対策」についてのトピックスをお届けします。お時間ある際にぜひお読みくださいませ。
世界的な経済成長の不透明感が影響し、ここ数ヵ月の間に急速に円安が進んでいますが、通販にもその影響が大きく出始めています。
原材料の価格高騰に伴った仕入費用の増加や燃料費の高騰のための輸送コスト上昇、輸入商材を主軸に取り扱う事業者は仕入れ価格の値上げ分を中々価格に転嫁できないなど円安のマイナス面がクローズアップされています。
そんな中で、とくに難しい課題の一つと言われるのが値上げの問題です。今まで国内は長い間デフレ傾向が続き、各社当たり前のように価格訴求を行ってマーケットを開拓してきました。ですがその手法が難しくなってきています。単純に値上げだけを行ってしまうと顧客が買い控えをしたり、もっと安価な商品にスイッチしたりと収益に影響をあたえかねません。
そのため対策としてまずすぐに考えられるのは、①値上げに対してマイナスの印象をもたれないことと、②既存販促の見直しの2つです。
現状の商品を見直して商品改良を実施します。古くなった商品の仕様に対してトレンドや新しいデザインなどを加え、リニューアルを行うことで、値上げをプラスのニュースに変え、付加価値の増強を行っていきます。その際、商品の包装や資材関連のコスト、発注数量のボリュームを見直すことでさらに対策を重ねることも可能です。また販促に使用している紙ツール、デジタルコンテンツも見直していきましょう。価格訴求が難しくなった場合、商品に対しての魅力を深掘りする販促内容へ早急に切り替えることが大変重要です。自社の商品に対して愛着をもってもらい、継続利用を促していくことがビジネスの成長ポイントになるのは間違いありません。
今後もしばらくはこの円安傾向は続くと言われています。静観し、市場の流れが変わってしまう前に今できることから対策をはじめることをおススメいたします。
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ダイレクトマーケティングプランナー 石井 孝典