通販会社の現場は、新人とベテランが同じ環境で働くことが多く、経験値やスキルの差が日常の業務に大きな影響を与えます。新人は「学びたい」という意欲を持ちながらも、忙しさの中で教育が後回しにされがち。一方、ベテランは豊富な知識やノウハウを抱えながら、それを体系的に伝える場が少なく、自分の成長機会を見失うこともあります。だからこそ、「学びの場」を仕組みとして組み込み、誰もが成長できる環境を整えることが、通販現場の働きやすさにつながります。今回は学びの場を仕組み化する通販現場についてをお伝えいたします。お時間ある際にぜひお読みくださいませ。

まず重要なのは、教育の全てを「属人的な指導」に任せないことです。マニュアルや動画マニュアルを整備することで、誰でも同じ品質で学べる環境を用意できます。これにより新人は自分のペースで習得でき、教える側の負担も軽減されます。さらに、現場の改善提案や成功事例を社内で共有する仕組みを作れば、ベテランにとっても「教える=学ぶ」循環が生まれ、知識の形式知化が進みます。
例えばある通販会社では、梱包工程を動画でマニュアル化したところ、新人教育にかかる時間が3割削減できただけでなく、ベテランも「正しいやり方」を再確認でき、作業効率が一気に改善しました。また別の企業では、毎週の朝礼で「ワンポイント勉強会」を導入。返品対応のコツや顧客対応のトーク例を共有することで、スタッフ全員が実践知を取り込めるようになり、顧客満足度の向上にも直結。
加えて、定期的な「学びの時間」を業務に組み込むことも効果的です。例えば週に30分、改善点や気づきを共有するミーティングを設ける。短い時間でも継続すれば、現場に学びの文化が根づき、組織全体の力が底上げされます。また、教育のテーマを現場スタッフ自身に決めてもらうと、自分ごととして取り組めるため、主体性も高まります。
さらに、ベテランのキャリア設計においても「教える役割」を明確に評価に組み込むことが大切です。新人の育成を通して得られる達成感や評価が、ベテランのモチベーションを支える原動力に。学びの場は、新人だけでなくベテランの働きがいをも高める場でもあります。
通販現場で「学びの場」を仕組み化することは、単なる教育施策にとどまりません。新人にとっては成長のきっかけとなり、ベテランにとっては知識を活かす舞台となります。高度な属人的教育の前に、まずは仕組みとして学びを日常に組み込むことで、働きやすさと定着率が同時に高まり、結果的には企業全体のバランスが高まる。そんな学びの循環をデザインすることが、通販会社に求められる環境づくりの第一歩です。
自社の運用状況はいかがでしょうか。まずは一度チェックしてみてください。何か見えてくることがあるかもしれません。
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ダイレクトマーケティングプランナー 石井 孝典