通販事業を成長させる上で、LTV(顧客生涯価値)を高めることが欠かせないのは、ご存じの通りかと思います。ただ、実際に多くの通販企業の実態を見ていると、初回購入後のアプローチが弱いことで、せっかく獲得した新規顧客を短期間で失ってしまっているケースが少なくありません。通販販促の基本ですが、初回購入後の設計こそがLTV最大化のカギを握っています。今回は、初回購入後のアプローチ設計の重要性をお伝えいたします。お時間ある際にぜひお読みくださいませ。

顧客との最初の接点の後に、どんな体験を提供できるかで、「このブランドと長く付き合おう」と思ってもらえるかどうかは決まります。
初回購入後にやるべき3つの基本アプローチは以下ですが、実践できていますでしょうか。
1. サンキューメール・サンキューコールで感謝を伝える
→ 購入直後の顧客は期待と不安が混在しています。温かいフォローが信頼につながります。
2.次の購入を後押しするステップメールを送る
→ 商品の使い方や、関連商品の提案を自然な流れで届けることで、リピートのハードルを下げます。
3. 初回特典やリピート特典の案内をタイミングよく入れる
→ 「今ならお得」というタイミングを作り、リピート率を高める施策に繋げます。
事例紹介:アプローチ設計でリピート率が劇的に改善
事例(1):化粧品通販会社の場合
ある化粧品通販会社では、初回購入後のアプローチ設計を強化したところ、リピート率が約1.5倍に向上しました。それまでは商品発送のみで終わっていた流れに加えて
・購入御礼メール
・商品の使い方ガイドの送付
・30日後にリピート特典案内メール
を組み込んだだけです。
小さな工夫ですが、顧客の「自分は大切にされている」という感情に大きく影響を与えます。
事例(2):健康食品通販会社の場合
あるの健康食品通販会社では、「30日後の“お困りごとアンケート”」を導入しました。商品発送後、1ヶ月経ったタイミングで
「実感できていますか?」「飲み忘れていませんか?」というアンケートと一緒に、
・正しい飲み方の再案内
・サポートセンター直通の相談案内
を送付しました。
その結果、商品継続率が20%以上改善。「飲み続ける自信が持てた」「サポート体制がしっかりしていて安心した」という声が増えました。
初回購入後のアプローチをどう設計するかで、LTVは大きく変わります。逆に言えば、ここに手を入れないと、いくら広告費をかけても顧客が定着せず、売上が積み上がらないということです。いま一度、自社の初回購入後の流れを見直してみてはいかがでしょうか。小さな改善の積み重ねが、大きな未来をつくります。
ダイレクト・ラボではこうした初回購入後の設計見直しや通販全体の再構築支援、既存通販のCRMリフレーミング、リブレンディング、コンサルティング、商品開発、ECの立ち上げ、SNSの運用、通販広告・販促の企画~デザイン制作など幅広く行っております。初回ご相談は無料ですのでお気軽にお問い合わせください。最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
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