通販企業においてデジタル化が進む中、多くの企業が直面しているのが「人材」の問題です。広告運用、CRM設計、データ分析、クリエイティブ改善など、必要とされるスキルは高度化し、その領域も年々広がっています。こうした背景の中で必ず議論に上がるのが、「どこまでを内製化し、どこからを外部に任せるべきか」というテーマです。今回は「内製か外部活用か、人材不足が引き起こす迷い」についてお伝えいたします。お時間ある際にぜひお読みくださいませ。

内製化を進めれば、ノウハウが蓄積され、スピードも上がります。一方で、採用や育成には莫大な時間とコストがかかり、属人化のリスクが伴います。逆に外部パートナーを活用すれば、専門性の高い支援をすぐに受けられるものの、自社に知見が残りにくく、コントロールが難しくなる。この二つの間で、多くの企業が判断に迷っています。
ある通販企業では、広告運用とCRMの両方を内製化しようと動いた結果、現場の負荷が一気に高まりました。専任人材を採用したものの、教育が追いつかず、結局は外部パートナーに再度依頼する形に戻ってしまいました。その過程で時間とコストを大きく消費し、組織としての疲弊感も残りました。一方で、別の企業ではほぼすべてを外部に委託していたため、数字の改善は進んでいるものの、「なぜ成果が出ているのか」が社内でほとんど理解されていないという課題がありました。結果として、施策の判断が外部任せになり、戦略の主導権を持てない状態に陥っていたということもあります。このように、内製化か外部活用かという議論は、「どちらが正しいか」という二択ではなく、結論として「どの役割を自社で持つべきか」という設計の問題として捉える必要があります。
まず重要なのは、「作業」と「意思決定」を分けて考えることです。すべてを自社で抱え込むのではなく、実務の一部は外部に任せながらも、得意としている領域の中核部分は自社で担う。この役割分担が明確になることで、外部活用の効果も大きく変わってきます。
内製化を進める場合は、「すべてできる人材」を求めるのではなく、役割を分解して考えることがそもそも現実的です。広告運用、CRM設計、分析、それぞれの領域で必要なスキルは異ってきます。ひとりで完結させようとするほど採用難易度は上がり、結果として組織が回らなくなります。
また、外部パートナーを「委託先」ではなく「チームの一部」として捉える視点が必要です。単なる発注・受注の関係ではなく、目的やKPIを共有し、同じ方向を向いて動くことで、知見の蓄積や意思決定の質も高まっていきます。加えて、体制設計は一度決めて終わりではなく、事業フェーズに応じて見直すこと。立ち上げ期と拡大期では求められる役割は異なり、その都度最適な内製・外部のバランスを再設計する柔軟さが、結果的に競争力の差を生みます。
デジタル人材不足が続くこれからの時代において、すべてを内製化することも、すべてを外部に任せることも、現実的な選択ではないことは明白です。だからこそ、自社が担うべき役割と外部に任せる領域をまず時間をかけて見極め、最適な組み合わせを設計することを大切にしましょう。
内製か外部かで悩むのではなく、「どうすれば成果に直結する体制になるか」という視点で組織を捉え直すこと。その一歩が、デジタル時代における持続的な成長につながっていくと考えています。自社の運用状況はいかがでしょうか。まずは一度チェックしてみてください。何か見えてくることがあるかもしれません。
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