広告費の高騰が続く中、単品リピート通販は「新規獲得が伸びづらい」という壁に直面しています。これまでのように広告を投下して売上を積み上げる成長モデルは一部では限界が見えつつあり、既存顧客のLTVだけでは将来の伸びしろが不安定になるケースも増えてきました。そこで重要になるのが、「収益の柱を複数化する」という視点です。つまり、ひとつの商品・ひとつの成長パターンに依存しない経営へ転換していくことが、これからの5年を左右してきます。今回は収益の柱を複数化するリピート通販の次の成長設計についてお伝えいたします。お時間ある際にぜひお読みくださいませ。

複数化と聞くと「商品数を増やせば良い」と捉えられがちですが、単品リピートにおける複数化は、むしろ既存資産の再活用が中心になります。具体的には、既存顧客、既存ブランド、既存販売チャネルを横展開し、利益を積み上げていく流れです。
たとえば、美容商材で成功した企業が健康食品やインナーケアに展開するケースは代表例ですし、スキンケアブランドがBPOやCRMを外販する取り組みも珍しくありません。自社の強みに近い領域へ広げることで、リスクを抑えながら新しい収益源をつくることができます。
また、複数化の軸は「商品ジャンル」だけではありません。販売モデルを変えることも大きな選択肢になります。まとめ買い導線の設計、チャット相談型の販売、単月課金のサブスク化など、事業モデル自体を複数化していく考え方です。これは新規獲得の変動を和らげる効果が大きく、広告依存の度合いを下げることにもつながります。さらに今、注目されているのが「事業のBPO化」「マーケ機能の外販」といったソリューションの展開です。自社で培ったCRM設計、顧客対応、フルフィルメントのノウハウは他社にとって非常に価値が高く、単品リピート企業はオペレーションの強さを持っていることが多いからです。これは新しい広告費を必要とせず、既存体制のまま収益化できる可能性があります。
ポイントは、どれが最も再現性が高いかという視点です。単に市場があるからではなく、自社の強みとの距離、顧客データの活用度合い、既存チームが対応できるかという観点で判断していくことが重要になります。単品リピート事業は、商品単体の強さだけで勝ち続けるのは難しい時代に入りました。広告環境の変化、顧客の購買行動の変化、商品ライフサイクルの短命化が進む中で、生き残るのは複数の柱を持つ企業です。成長の次のステップは、売上の最大化ではなく、収益構造の安定化です。そしてその安定化こそ、5年後の市場環境に耐えうる最大の競争力になっていきます。これからの通販企業にとって、複数化は「攻め」だけでなく「守り」の戦略でもあります。自社に適した第二の柱を設計し、長く利益を積み上げる企業へ進化をめざすことを初めてみてはいかがでしょうか。
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