2025.05.22 08:31

成長が止まる通販にあるリーダーの視野狭窄

通販事業の相談を受けていると、売上が「ある一定ラインから伸びない」という声をよく耳にします。広告を増やしても獲得効率が悪化するばかり。CRMを整えてもリピート率が中々上がらない。商品を増やしてもヒットが出ない。そんな状態に陥っている企業の多くに共通するのは、「リーダーの視野の狭さ」です。今回は「成長が止まる通販の裏にあるリーダーの視野狭窄」についてをお伝えいたします。お時間ある際にぜひお読みくださいませ。

リーダーが現場の数字ばかりを追ってしまうと、マクロ視点、つまり「市場がどう変化しているか」「競合は何を仕掛けているか」「組織にどんな歪みが出ているか」といった全体像を見失うケースがあります。

たとえば、広告費の費用対効果が悪くなったとき、現場は「クリエイティブを変える」「媒体を変える」といった戦術的な改善に走りがちですが、実は市場の構造そのものが変わっていたというケースは少なくありません。競合が値下げに出ていたり、別のジャンルの商品にニーズがシフトしていたりというケースです。

組織面では、創業初期の勢いそのままに属人的な運営を続けていると、社員が自ら動けなくなり、成長の限界が組織構造に現れることがあります。誰か一人の感覚で回していたCRM設計や、KPIの見える化ができていないまま属人運用が続いていると、リーダーが見ている数字の裏で、静かにリピート顧客が離脱することがあります。

さらによくあるのが、「自社の強みは○○だ」と過去の成功体験に固執するあまり、顧客が求める価値とのギャップに気づけないケースも。商品設計、訴求ポイント、コンテンツ表現が時代遅れになりつつあるのに、それを変える勇気が持てない。これも視野狭窄の一種で、事業の持続性に直結する盲点です。たとえばある化粧品通販会社では、「初回980円+3回縛り」が長年の勝ちパターンでしたが、市場環境が変わり始めた今、あえて縛らない設計に切り替え、商品の価値訴求で情緒的表現に広告を変えたところ、効果が回復。これらは旧来のルールに縛られていたのは顧客ではなく、自社の意思決定でした。

今の通販は「プレイヤーとしての視点」だけでなく、「マネジメント層としての視座」がなければ、数字は頭打ちになります。自社の強みが市場とズレ始めた瞬間、それを読み解ける視野とスピード感を持って変える勇気を持てるかどうか。それが、次の成長カーブを描けるか否かの分岐点になります。

ダイレクト・ラボでは、そうした「今なぜ伸び悩んでいるのか」を、構造的にひもとく視点を持ってコンサルティングを行っています。初回ご相談は無料ですの。もし同じような悩みを感じていたら、ぜひ一度ご相談ください。最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

福岡の通販広告・販促・通販コンサルティング専門の広告代理店                         株式会社ダイレクト・ラボ  

ダイレクトマーケティングプランナー 石井 孝典

https://www.directlabo.net

関連記事

ダイレクト・ラボ 夏季休暇期間のお知らせ
2024.07.30 10:26
暑中お見舞い申し上げます。いつも格別のお引き立てにあずかり、誠にありがとうございます。連日の酷暑ですが、皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げ…
通販商品の開発手法のトレンド
2021.01.31 07:21
様々な通販商材が市場に投入され商品の差別化を考えるのは必須ですが、そんな中、通販の商品開発シーンで再注目されているのが、単品リピート型とブラ…
2023年現在の通販市場の景況について
2023.10.27 08:46
世界情勢の変化と資源不足、円安とコストプッシュ型のインフレ、人件費の高騰など国内市場を取り巻くビジネス環境は厳しさを増し、それに伴った変化が…
休眠顧客リスト活用のポイントはキャンペーン
2021.12.13 16:12
通販事業を運営していく中で増えていくのが顧客リスト。広告宣伝費を投下して、せっかくお客様になっていただいたのに、商品の再販がなく、一定以上の…


ダイレクト・ラボでは通販会社様のCRM設計、広告企画、ブランディング
コンサルティングのサポートを行なっております。
お気軽にお問い合わせください。

pagetop